整形外科

治療方針

国民生活基礎調査によると、寝たきりになり介護が必要となる原因として関節疾患や骨折、脊髄障害などの運動器の障害が24.6%となっており、認知症(18%)や脳血管疾患(16.6%)を抜いて第1位となっています。そういったことから、整形外科は、「生活の質を改善し、寝たきりを防ぐ科」と言えるかもしれません。
当院の整形外科は関節、脊椎、外傷などの専門的知識、経験豊富な医師が積極的に検査治療を行い、最先端の安全な医療を提供しております。
関節疾患による痛み、関節が動かしにくくなり動作が困難になった場合、また、脊椎脊髄疾患によって、腰痛や、しびれ、感覚、筋力低下にて上肢下肢が動かしにくくなり、日常生活の動作がこまった場合に、十分な検査を行い、確かな診断を行います。そして、その治療方法を本人家族と相談して決めていきます。

主な診察内容

1.外傷

転倒、転落、交通事故、スポーツなどによる四肢、脊椎の骨折、靭帯損傷などの外傷に対する治療を行っています。早期社会復帰を目指し治療、リハビリテーションを行っています。

2.脊椎脊髄疾患

歩きにくくなってきた。臀部や下肢が痛い、手足がしびれる、ボタンがはめにくい、箸が使いにくい、字が書きにくい、力が入りにくいなどの症状は脊椎脊髄疾患が潜んでいる可能性があります。診察、検査を行い原因を明確にして、治療方法を相談します。 脊椎手術については年間約200例を超え、県下一の症例数となっています。三重県でも高い水準の医療が受けられるよう知識とともに技術を高めています。 毎週金曜日近藤医師による専門外来を設けておりますので、お問い合せください。

3.関節疾患

変形性関節症に対しては患者さんおのおのの病態と希望に沿って、薬物治療、理学療法、装具療法、手術療法などの治療法を選択して行っています。関節が痛くなっても「年のせいだから」とあきらめてしまわずに治療を行い、痛みを少なくすることで生活の質を改善することが出来ます。

4.骨粗鬆症

脊椎、関節周囲は骨粗鬆症による脆弱性骨折が発生しやすい部位であることもあり、骨粗鬆症に対しても積極的に治療を行っています。最近の治療効果の高い注射薬も導入しています。現在当院で薬物治療を受けている患者さんは1000人以上にのぼります。

受診される方へ

また、当院には麻酔科医師が常勤しており、手術時の麻酔が安定して行えるだけでなく、慢性的な疼痛に対しても整形外科とペインクリニック科が協力して治療を行っています。

手術実績(平成30年度)

手術件数計512件
脊椎手術217件
人工膝関節40件
人工股関節43件

ご協力のお願い

「脊椎脊髄疾患に対する治療成績と心理社会的因子の関連性:後ろ向き試験」へご協力のお願い
「日本整形外科学会症例レジストリー構築に関する研究」のお願い
「側方進入椎体間固定術の合併症調査研究」へご協力のお願い
「イベニティ®注使用による臨床効果の調査」 へご協力のお願い

先頭へ戻る